【基礎編】株式投資の用語解説集(上場の概要や種類、市場指数など)

株式投資

 

 

上場・非上場

上場企業と非上場企業の違いは「株式を公開」しているかどうかということです。

上場企業のメリット
・資金調達がしやすい
・社会的信用度が高くなる
・人材が集まりやすい

・資金調達がしやすい
株式を公開することで一般の投資家が売買しやすくなり、株式の流動性が高くなり資金が集めやすくなります。
逆に非上場企業の場合は株式の売買自体は可能ですが、公開していないため企業の方から買い手を探す必要があり流動性は低い状態です。

・社会的信用度が高くなる
上場企業になるためには取引所の厳密な審査を受ける必要があります。ですので上場企業というだけで企業の社会的信用度が高くなります。

・人材が集まりやすい
上場企業になると企業の認知度が高くなります。また上場企業というブランド力もあることから就活をしている学生や転職希望者にとって魅力的になります。

上場企業のデメリット
・コスト、業務が増える
・経営の自由度が下がる、買収のリスクがある

・コスト、業務が増える
上場を維持するには多額の費用がかかってしまいます。
取引所に支払う「上場料」や、上場に必要な監査を行う「監査費用」、株主総会の開催費用など、小さな企業でも年間数千万円から1億円ほどかかるとされています。
また上場企業は経営状態の開示義務があり、「決算書」などの作成業務が増えます。

・経営の自由度が下がる、買収のリスクがある
株式の流動性が高くなることで株主が増えます。株式会社は株主が所有者なので株主の意見を聞かなければいけません。上場により株主が増えることで経営の自由度は下がってしまいます。
またライバル会社や投資ファンドなどから株を買い占められることによる買収リスクもあります。

 

東京証券取引所(東証一部、東証二部、マザーズ、JASDAQ)

株を購入する場合、基本的には東京証券取引所(通称:東証)に上場されている企業の株を購入することになります。東証に上場される企業は「東証一部」「東証二部」「マザーズ」「JASDAQ」の4つに分けられます。それぞれの上場基準はざっくり分けると以下のようなものです。

東証一部
 株主数 : 800人以上
 時価総額: 250億円以上
 流通株式: 2万単位以上、など

東証二部
 株主数 : 400人以上
 時価総額: 20億円以上
 流通株式: 20,000単位以上、など

マザーズ
 株主数 : 150人以上
 時価総額: 10億円以上
 流通株式: 2,000単位以上、など

JASDAQ
 株主数 : 300人以上
 時価総額: 10億円以上
 流通株式: 5億円以上、など

また、条件は「新規上場」と「昇格」によって異なります。
詳細なことは、上場を考えている経営者でもない限り覚える必要はありませんが、気になる方は東京証券取引所 上場審査基準をご覧ください。

 

市場指数(日経平均株価、TOPIX、ダウ平均株価、S&P500)

株価指数とは株式市場全体の動向を把握するために、複数の企業の株価を平均するなどして数値化したものです。ここでは数ある指数の中でも代表的な4つの指数を紹介します。

日経平均株価
「日経225」とも呼ばれており、「日本経済新聞社」が「東証1部」に上場する企業の中から業種や時価総額などのバランスを考慮して選んだ、日本を代表する225社の平均株価です
日本における最も代表的な指数で、よくニュースとかにも使われていて誰もが1度は聞いたことがあるはずですが、意外と内容を知らない人は多いです。

TOPIX=東証株価指数
TOPIXは東証一部に上場されている全企業から算出されています。

ダウ平均株価
「ニューヨーク・ダウ」とも呼ばれており、アメリカの代表的な株価指数です。
ダウ平均株価はニューヨーク証券取引所、NASDAQに上場されてある代表的な30社の企業から算出されています。

S&P500
ダウ平均株価に並んでアメリカを代表する株価指数です。
S&P500上場、NASDAQにしている銘柄から代表的な500社の企業から算出されています。

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