「老後2,000万円問題」など、将来にわたってお金に対する不安が多い現在ですが、自分が「どのくらい資産を築けるか」などのライフプランニングをすることで、不安を少しは軽くできるかと思います。
ライフプランニングをするにはまず、現状を正確に把握することが重要になります。
そこで現状を把握するために必要なのが、今回の記事で紹介する「バランスシート」になります。
「バランスシート」の内容や使い方などを解説していきますので、是非読んでいただいて、活用してみてください。
バランスシートとは
バランスシートというのは「資産」「負債」「純資産」の3つの項目に分け、現在の資産状況を把握するための資料になります。
資産の項目
資産の項目では「現金」であったり、「現金に換えられるもの」を記入します。
現金、預金
貯蓄型の保険
保険に関しては、貯蓄型の保険などで現在解約した時に返ってくる「返戻金」の額を記入します。
投資商品(株式、投資信託、債券など)
投資商品は日々価格が変動しますので、作成時点での価格(時価)を記入します。
不動産(住宅、土地など)
不動産に関しては、実際に売りに出したときに売れる金額(実売価格)を記入します。
実際にどのくらいで売れるかは「SUUMO」や「アットホーム」などの不動産情報サイトで売りに出されている類似物件(地域・面積・築年数などの条件が似ている物件)を参考にしたり、不動産査定サイトを利用することで、おおよその金額を出すことが出来ます。
その他
時計や骨董品など、売りに出せばそれなりの金額で売れるものを記入します。
不動産情報サイト
不動産査定サイト
自動車
自動車に関しても実売価格を記入します。
最近は自動車の査定サイトが豊富にありますので、利用してみましょう。
その他
負債の項目
負債の項目では借りているお金(ローン)であったり、今後お金を支払わないといけないものを記入していきます。
住宅、車ローン
住宅、車などのローンは作成時点での残高を記入します。
クレジットカードなど
クレジットカードの未請求分や分割払いの残高などの総額を記入します。
また、カードローンやリボ払いを利用している場合は、その残高も記入します。
奨学金など
その他
その他の項目には、上記までの項目には入っていないもので、支払いが決定しているものを記入します。
純資産
純資産は資産から負債を差引いた金額になります。
資産-負債=純資産
バランスシートを作れるツール
エクセル
エクセルでバランスシートを作る場合はFP協会ホームページ内で、エクセルデータをだれでも無料でダウンロードすることが出来ます。
またPDFのデータもダウンロードできるので、エクセルが使えない方も印刷して手書きで作ることも出来ます。
スマホアプリ
スマホアプリでは「家計簿アプリ」でバランスシートを作れる機能があるものがあります。
無料でダウンロードできるものも多いため、自分に合ったアプリを探してみましょう。
バランスシートは1年に1回作成しましょう
バランスシートは一度作っただけで終わらせてはいけません。
バランスシートを1年ごとに作成することで、自分の純資産が1年前に比べて「増えたのか減ったのか」を明確に把握することが出来るので、1年に1回を継続して作成していきましょう。
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